今年の2月、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)『はやぶさ2』がリュウグウ(牡牛座付近の小惑星)へ接近し弾丸を投下することにより人工クレーターを作ったということで世界の注目を集めましたね。
【はやぶさ2】タッチダウン成功!
この人工クレーターにより、リュウグウの地下からサンプルを採取することは、宇宙空間の放射能などの影響を受けていないため、より太陽系誕生の歴史や生命誕生の起源などを探るために非常に意義のあることだということです。
2月にも地下の物質を採取するというミッションは行われたものの、人工クレーターを作る際に噴出した物質などの影響で、カメラや高度計の感度が鈍ってしまった為、2回目のタッチダウンを実施したということです。
そして今回、7月11日10:06には 秒速33kmで前回のターゲットマーカーを見つけ出し、付近に2回目のタッチダウンを成功させ、再度弾丸を投下し直ちに噴出物を採取という世界初の偉業を成し遂げました。
JAXA管制室では成功の瞬間、研究者たちから拍手が起こり笑顔と歓声が上がる
今回のミッションは、リュウグウに再接近し、高度30mにまで達すると完全な自立運用となり弾丸を投下し、衝撃で粉砕されたリュウグウの地下から物質を採取するという重要なミッションに成功したと見られています。
JAXA管制室では成功の瞬間、研究者たちから拍手が起こり笑顔と歓声がわきました。
私もこの感動の瞬間が大好きなのです^^
キタ━━━(。A。)━━━!!
はやぶさ2、二度目のタッチダウン成功!テレメトリも確認できて問題なしとのこと。JAXAおめでとう!人類おめでとう!
ほんとなんでテレビ局どこも中継やってないんだよ…宇宙リテラシー上げてこーぜ…日本しかやってない世界初の快挙なんだよ?https://t.co/GUJkCM6Tn0— 石松拓人🛰 (@notactor) 2019年7月11日
実際に地球にはやぶさ2が帰還し、採取したリュウグウの岩石を確認するまでは確実であるとは言えないそうなのですが、リュウグウから送られてくるデータを見る限り大成功で100点満点で評価すると1000点だそうです。
はやぶさ2がリュウグウの採取物を無事に採取できていれば、地球や生命の起源や太陽系誕生のメカニズムなどの解明にも大きく近づくワンピースであるため、今回のミッションは全世界の研究者達が注目しています。
滋賀県の還来神社へJAXAが『はやぶさ2』の無事に帰還する事を祈願していた
世界最先端技術を持つJAXAですが、リュウグウでの採取した物質を無事にJAXAまで持ち帰れるように、旅行安全の神として知られる滋賀県の還来神社(もどろぎ神社)へはやぶさ2の帰還を祈願しに行ったということです。
最先端の技術と優れた知能の集結したJAXAであっても、神社にお参りをして『はやぶさ2』が無事に帰還することを神頼みするところはとても人間らしくて実直に努力を重ねてこられた技術者の方々の真面目さや謙虚さを感じられて微笑ましいですね^^
ゲンを担いで「普段より値段の高いカツを前日に食べた。」という研究者もいて、会場で笑いを誘っていました。
はやぶさ2タッチダウン成功!でもだるまの目を塗らない理由とは!?
10年前のはやぶさ初号機では果たせなかった今回のミッションを、2号機があっさりと成功したことについて、どう思うかと記者から質問があった際、JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャーは「初号機を担当した人は理解してくれていると思うが、きちんとした技術はドラマではない。」と答えました。

初号機での経験や知識、新たな技術やチームワークが結集し、歴史的にも意義のあることをJAXAが成し得た自信も感じられました。
『はやぶさ2』はもはや今回のミッションの “ 完遂メンバーのひとり” であると語る津田プロジェクトマネージャーの輝く笑顔がとても印象的でした!
そして、ミッション大成功を祝うJAXAのダルマの目は、津田雄一プロジェクトマネージャーにより記者会見場にて30分割にされ、チーム全員で1コマずつ塗るのだと言って笑顔を浮かべていました。
世界中からの応援、本当にありがとうございました!
タッチダウン2回目の意味を込めて、そして先人へのリスペクトも込めて、全員で幸せなVサインです!
(IES兄) pic.twitter.com/Js2DxPhKp5— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) 2019年7月11日
JAXAの方々がこれまで努力してこられた日々を思う気持ちがあふれていて会場はまた一層和やかさを増していました。
まとめ
人類が追い続ける宇宙への夢、そして太陽系誕生の歴史、人類誕生の謎を解明したいという壮大なミッションをJAXAは確実に1コマ進めてくれた事を誇りに思います。
これからも優れた技術と知識を私達地球に住む人類の発展のために応援したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。