滋賀県大津市大萱6にて5月8日の午前10時15分ごろ、52歳と62歳の女性が運転する車により、保育園のお散歩中にレイモンド淡海保育園の園児13名と保育士を巻き込む大事故が発生してしまいました。
【園児に車 重体の2人意識戻る】https://t.co/IPfF6181U2
大津市大萱の交差点で保育園児13人と保育士3人の列に車が突っ込んだ事故で、滋賀県警によると、一時意識不明の重体となっていた園児の男女2人は意識が戻ったという。2歳の園児男女2人が死亡。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年5月8日
車を直進していた女性は釈放されたそうで、意識不明だった2人の園児は意識を取り戻したということです。
事故現場は私の実家からも近く、この辺りもよく車で走っていたのでとても他人事とは思えず、本当に悲しくて書かずにはいられませんでした。
園児と保育士の搬送先と園児達の状態は!
- 大津赤十字病院:園児7人が搬送 うち2歳男児死亡
- 大津市民病院:園児2人が搬送 うち2歳女児死亡
- 滋賀医科大学付属病院:2〜3歳の園児4人が搬送・保育士2人も手当 園児2人意識不明の重体
現場は大津市の中でも琵琶湖沿いで非常に眺めが良く、対岸には大津プリンスホテルも建ち、事故当時もお天気が良く琵琶湖がエメラルドグリーに輝くのどかな初夏のひと時であるはずだったのです。
夕照の道(せきしょうのみち)に面するレイモンド淡海保育園は、ちょうど事故現場から歩いて5分くらい(園児だったら10分くらいでしょうか)のところで、この事故現場となる交差点を境にさざなみ街道と呼ばれ、琵琶湖周辺のリゾートや商業施設なども多いため、春先から夏場は常に車の渋滞が多く、県外からも多く訪れる場所です。
ただ、この事故現場はマンションや商業施設、小さい河川を挟んでラブホテルなどが立ち並び、車の通行はは多いものの歩いて通行する人は実際のところ少なくて、サイクリングする人をたまに見かけるぐらいでした。
大津市大萱6丁目の事故現場のストリートビュー。
こうやって保育士さんが子どもたちの盾になるように立って、車道から離れて信号待ちしてたんだな。
本当、胸が締め付けられる。 pic.twitter.com/Kk9FSYt3mb— ニオちゃん (@0nimo_nimo0) 2019年5月8日
こんなに可愛い子供達が痛ましい事故に巻き込まれたのかと思うと本当に心が痛みます。
大津市の「なぎさ公園計画」により、さらに交通量は増えることに
以前はこの事故現場となった交差点を右折する形でしか近江大橋やその先の琵琶湖沿いへ抜ける為の道がありませんでしたが、大津市のなぎさ公園計画ということで琵琶湖沿いの道を整備し、渋滞緩和や大津市の観光開発によってぐるりと琵琶湖を取り囲む形での道路を建設したのです。
保育園児の事故
大萱六丁目交差点大津市、
いわゆる瀬田と
区分される地域。埋立造成地で
田園地帯のなか
ラブホがポツンと
有るだけの様な
場所やった。
いわゆる街の外れポイ
感じやった。#瀬田#滋賀ネタ#大津市 pic.twitter.com/wVhbqrBNeO— ◯◯◯の猫 (@tikz14684) 2019年5月8日
それにより、大阪や奈良方面からもさらに多くの車が琵琶湖リゾートや商業施設に訪れることになって来ました。
ゴールデンウイークにはこの付近の琵琶湖畔で朝日レガッタという大学生のカヌー大会の会場にもなっているところです。
実はこの交差点には事故の危険要因がいくつもある!
ただ、この事故現場は、琵琶湖の下流側から右折する車も、上流側から直進して来る車も、対向車を認識することが少々難しいところでもあります。
琵琶湖の上流側から走って来ると、『びわこの千松』という料亭の前で一旦ガード下を潜る形になります。(近江大橋取り付け道路の立体交差)
そして薄暗いガード下を抜けても道路の両サイドはしばらく壁で外の景色は遮られる坂道ですのでアクセルを踏み込み加速しながら進むと一気に明るく視界が開け、右手には琵琶湖畔が視界に広がります。
毎日のように走っていた体験からすると、この辺りから解放的な気分になりがちですが、このあと事故現場の交差点が目の前に現れて来ます。
そしてこの交差点は三叉路になっていて、この交差点を境に道路の浸水などによる劣化によるものか下りのデコボコのアスファルトの道になり、後から繋げた道路である為か交差点中央から向こう側(下流方向)が直線ではなく道がグニャグニャとゆがんで道幅も極端に変わるのです。
その為、この交差点中央に入るまで、対向車線の様子はどのくらい渋滞しているのか、スピードがどのくらいで流れているのかがわかりにくく、対向車線の方からすると少し上り坂である為、むしろゆっくりと走っているようにしか見えないのです。
https://t.co/0skjDACKWK
大津市大萱6丁目の園児に車が突っ込んだ事故、ストリートビューにも園児たちが写っています。おそらく今日の事故時も同じ位置にいたようです。
園児を散歩させているのよく見かけますがこういうリスクはありますよねhttps://t.co/A9uS6TvUb2 pic.twitter.com/nNHhWEvUYR
— Haru (@karaminamo) 2019年5月8日
滋賀県の大津市大萱で、軽乗用車が保育園児13人と女性保育士3人の列に突っ込み、園児の男女2人が亡くなった事故。事故を起こした車両が報道陣に公開されました。その他現場の写真などを特集でhttps://t.co/vD9D3O3gmb#大津市事故 pic.twitter.com/VM0U1tVBjD
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) 2019年5月8日
視界が開けてはいるものの、薄暗いガード下から加速して登って来ると対向車線のスピードの予測や右折の意思確認が非常に認識しにくくなっています。
また、琵琶湖下流側からきた車も、ガード下から来る車は緩やかなカーブの向こう側になっていて認識しにくく、「ここの信号は長いから、無理してでも右折してしまいたい。」という心理が働いたのだと思います。
事故当時の信号の状態は、警察によるドライブレコーダーや防犯カメラ等の解析が明らかになれば判明すると思いますが、双方の油断や認識の遅れ、道路状況によるドライバーの錯覚にも起因するのではないかと思います。
保育園児の子供達がそんなドライバーの一瞬の判断ミスや心の油断により大きな事故に巻き込まれたと思うと、本当に辛い気持ちになります。
まとめ
自動車による事故が多発している毎日、たとえ歩道だとしても決して安全ではなく、いつどんなことで命の危険に合うかわからない世の中に憤りを隠せません。
あの交差点にガードレールがあったら助かったのだろうか…とまで思ってしまいます。
1秒でも時間を戻せたら、園児達は事故に遭わずに助かったのに…。
救急搬送された園児達は少しでも早く回復しますように、そして命を落とされた2人の園児のご冥福を心からお祈りいたします。
最後までお読みくださってありがとうございました。