世界遺産登録までに一度は見たい!フランクロイドライト『ヨドコウ迎賓館』

 

2019年7月、フランク・ロイド・ライトの代表作である落水荘グッデンハイム美術館など8つの建築群が世界文化遺産に登録されることが決まりました。

今後、日本にある『ヨドコウ迎賓館』も世界遺産に登録される可能性もあります。

現時点では「追加登録候補」となっています。

世界遺産に登録されると、なかなかゆっくりと鑑賞することが厳しくなってしまいそうですよね・・・

なので今回は「世界遺産登録されるまでに見ておきたい!」という方のために、『ヨドコウ迎賓館』の魅力をたくさん伝えていきたいと思います。

 

フランク・ロイド・ライトって誰? ヨドコウ迎賓館って?

 

そもそも、フランク・ロイド・ライトという人物についてあまり詳しく知らない方もいらっしゃるかもしれないので、詳しくみていきましょう。

 

フランクロイドライト, 画像
フランク・ロイド・ライト 引用元:Wikipedia

 

フランク・ロイド・ライト

フランク・ロイド・ライトとは近代建築の三大巨匠のひとりに数えられる人物です。

近代建築の三大巨匠・・・といってもピンとこないかもしれませんが、現代の建築の素をつくった人なのです。

ちなみに、フランク・ロイド・ライトはアメリカの建築家で「空間の魔術師」とも呼ばれています。

三大巨匠のほかにはルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエと、ル・コルビュジエという方たちがいます。

とにかく、現代の建築において有名な建築家たちなのです。

今回世界遺産登録候補に上がっている『ヨドコウ迎賓館』ですが、フランク・ロイド・ライトの実在する作品が400を越えていて、日本にはそのうち4つ現存しています。

アメリカ国外で残るのは、日本だけなのです。

あまり実感がわかないかもしれませんが、日本は、フランク・ロイド・ライトの建築を体感するのに非常に恵まれた国ということです。

フランクロイドライト書籍

 

ヨドコウ迎賓館

次にヨドコウ迎賓館について詳しくみていきましょう。

 

ヨドコウ迎賓館

 

ヨドコウ迎賓館は旧山邑家住宅という個人の邸宅で、国の重要文化財として登録されています。

フランク・ロイド・ライトが設計したもので、1924年に完成し、1947年から淀川製鋼所の所有となりました。

そしてご存じの通り、2019年7月、ユネスコ世界遺産委員会で米国内の「ライト建築群」が世界文化遺産登録されることが決定しました。

それを受けて『ヨドコウ迎賓館』が注目されているのです。

 

世界遺産登録される?『ヨドコウ迎賓館』の魅力

 

先ほどもちらっと触れましたが、ここではもっとより深く『ヨドコウ迎賓館』について詳しくまとめていきましょう。

 

ヨドコウ迎賓館

 

ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)は、兵庫県芦屋市にあります。

もともとは個人住宅であったのですね。

ヨドコウ迎賓館はフランク・ロイド・ライトが設計した建物で間違いないのですが、完成の2年前の1922年にフランク・ロイド・ライトはアメリカに帰国してしまったため、遠藤新南信という方たちが完成させらようです。

遠藤新という方は帝国ホテルライト館の建築にも携わっていた人物です。

 

フランクロイドライト, 帝国ホテル
帝国ホテル ライト館

 

フランク・ロイド・ライトが日本で設計した住宅建築としてほぼ完全なかたちで現存する唯一の建物がヨドコウ迎賓館であり、価値は非常に高く、1974年に大正以降の建築物として初めてかつ鉄筋コンクリート建造物としても初めて国の重要文化財に指定されています。

少しずつ、『ヨドコウ迎賓館』の凄さがわかってきましたね。

フランク・ロイド・ライトは敷地に対しての建物配置のセンスが絶妙で、ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)でも、その素晴らしいセンスを実感することができます。

 

フランクロイドライト, ヨドコウ迎賓館

 

芦屋川が海に向かってまっすぐにいく寸前の折れたところの急で険しい丘に階段状に立っているので、現在でも芦屋川を通じて大阪湾が一望できるのです。

ヨドコウ迎賓館 書籍

ヨドコウ迎賓館は、建物全体を眺めながらエントランスに導かれるところ、室内外の細かい出入りなど、フランク・ロイド・ライトのよく使う建築手法が存分に発揮されている建物となっています。

 

ヨドコウ迎賓館に行く前に!おさえておきたいポイント

ヨドコウ迎賓館は芦屋川駅から徒歩10分ほどのところにあります。

 

 

阪急神戸線「芦屋川駅」下車 ライト坂を登ると徒歩7分です。

ヨドコウ迎賓館は地上4階建てで、敷地面積はおよそ5,200㎡、建物面積はおよそ359.1㎡です。

建物自体は細長いため、広さを感じるというわけではないです。

建物内には階段や段差が多いので、くれぐれも気をつけて見学しましょう。

ヨドコウ迎賓館の受付は1階で行いますが、その真上には応接室があります。

 

フランクロイドライト, ヨドコウ迎賓館

 

左右の大きな窓は開放感があり、景色を眺めることができます。

3階には長い廊下があり、その先には和室が3室続きます。

 

フランクロイドライト, ヨドコウ迎賓館

 

和室3室だけでも十分大きく感じますが、1フロアで合計9室の部屋があります。

4階には食堂があり、ため息がでてしまうような空間です。

 

フランクロイドライト, ヨドコウ迎賓館

 

そして食堂からバルコニーに出ることができて、バルコニーからは六甲の山並みや芦屋市市街、大阪湾までもを一望できます。

このヨドコウ迎賓館は、当時の日本では考えられませんが、実はオール電化なのです。

 

フランクロイドライト, ヨドコウ迎賓館

 

ここで、紅茶でも飲んでいたのでしょうか。。。建築当時に想いを馳せてしまいます。

 

まとめ

ヨドコウ迎賓館についてまとめてみましたが、魅力は伝えきれないので、やはり一度は訪れてみるべき場所ですね。世界遺産に登録されると、ゆっくり鑑賞することが難しくなると思われるので、行くなら今がねらい目だと思います!

開館日は水・土・日(10:00~16:00)

入館料は音は500円・小人400円(その他詳細はヨドコウ迎賓館WEBページにてご確認ください)

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。